
カメラを見る時間を短くして、街を見る時間を長く。
道の先へ目を向けたり、足元の音を聞いたり。撮られている感覚が薄くなるにつれ、姿勢と表情がその人のものへ戻っていきました。

予定どおりでない時間も、その日らしい写真になる。
雨で足を止めたことで会話が増え、再び歩き出したときには表情が柔らかく変わっていました。濡れた路面も消さず、午後の記憶として残します。

一番よく笑った瞬間だけが、その人らしさではない。
静かな横顔も、考えているときの目線も含めて選びます。表情の変化が伝わる順番で並べることで、写真は午後全体を思い出せるものになります。